物語で中国の成語を覚える〜『画龙点睛』〜
中国語にも諺みたいなものがたくさんあり、日本語の中にはそれらを輸入した言葉が非常に多く存在します。
文字だけみても成語というのは覚えづらいのでそれらにまつわる物語と一緒に覚えれば頭に定着しやすいかなと思いますので、備忘録も兼ねてまとめていきたいと思います!
「画龙点睛 」
こちらは日本語でもよく聞く
個人的に漢字が厨二っぽいので好き。
意味は簡単に言うと「最後の仕上げ」です。
こちらの漢字を直訳すると「竜を描き眼を入れる」となりますが、一体この成語はどんなストーリーによって作られたのか。
この成語の物語
昔とある画家が有名なお寺に竜の絵を4体描いた。しかしその絵の竜にはどれも眼が描かれてなかった。その画家は「この筆で眼を入れてしまうと壁の中から竜が飛んでいってしまう」
と言い眼を描かなかった。人々はそんな馬鹿げた話は信じようとせず画家に眼を入れるよう詰め寄った。画家は仕方無く壁の竜2体に眼を描くとたちまちその竜たちは動き出し、空へと飛んでいってしまった。
元々素晴らしい絵なのに眼が無かった竜の絵に対し最後の仕上げとして眼を入れたことにより壁の絵が本当の竜になった。というお話でした。
逆にこの眼を描かなかった状態を「画竜点睛を欠く」とも言います。「ちょっと惜しい、もう少し手を加えれば良くなる」という意味合いですね。
成語にはそれぞれ様々なストーリーがありますのでそれらをコツコツとまとめていきたいと思います。
↓こちらでは中国の昔話についてまとめました!
hikarityuunohanyu.hatenablog.com