準備期間約3ヶ月でHSK5級合格した人間の道のり
中華ドラマに感銘を受け早2年…
先日HSK5級を受け、ついに251点を獲得しました!
そこで、「よし、5級を受けるぞ!」となったキッカケから合格に至るまでの道のりの約3ヶ月間をご紹介したいと思います。
とお考えの方は是非この記事を参考にしてみてください!
- 1.HSK5級を受けようとしたキッカケ
- 2.HSK5級の勉強開始!
- 3. 長文読解強化月間(勉強開始〜約1ヶ月目)
- 4.読解スピードと穴埋め問題の強化月間(1ヶ月目〜1ヶ月半頃)
- 5.リスニング練習と作文力アップ月間(1ヶ月半頃〜試験前日まで)
- 6.HSK5級の勉強を終えて
1.HSK5級を受けようとしたキッカケ
初めに、私は5級の勉強を始める前に元々4級合格を目標として勉強をしていました。
まず、HSK5級というのは順当に『HSK4級を合格した人が目指す級』と言う認識の方がほとんどではないでしょうか?だって上級とか書いてあるし…
しかも5級の指標とやらには、
中国語の新聞・雑誌を読んだり、中国語のテレビや映画を鑑賞したりでき、中国語を用いて比較的整ったスピーチを行うことができる。
(公式サイト→https://www.hskj.jp/level/)
との記載があります。
新聞なんて読めないしスピーチとか絶対できない…!
「5級は私にはまだ早いかな…」と諦めかけていたのですが、公式サイトにレベルチェックテスト | HSK 日本で一番受けられている中国語検定というものがあり、試しに5級の過去問を解いて見たところ…「あれ?意外といけるのでは…?」と…。
それなら「4級を余裕で合格するより5級を目指そう!」と急遽目標変更をしました。
さらに勉強の期間もダラダラとやっても仕方ないのでバシッと3ヶ月と決めて5級の勉強を開始しました。
2.HSK5級の勉強開始!
そして意気揚々と5級合格に向けて闘志を燃やす私。しかしそもそもの話し勉強というものが大嫌いなので、「過去問だけ解いてりゃ何とかなるだろ」と安直な考えの元、とりあえずまずこちらの公式過去問集と単語帳を購入しました。
単語帳を全部一通り目を通し、まずは過去問の阅读(読解部分)から取り掛かりましたが…
まあ難しい。
気のせいかレベルチェックよりも難しい気がする…。
听力(リスニング部分)も聞き取れないところが大半。
極め付けにあの厄介な书写(並び替え・作文部分)。この時点の私に文章を書くなんて以ての外です。
5級なんて私にはまだ早かったのか・・・?
他の記事でも紹介していますが、言語学習において『単語帳だけ見て単語を覚える』という勉強法はできるだけしない方がいいと私はここで学びました。私の場合ですと、単語帳読んだだけでは全く頭に定着せず、漢字から意味を推測できれば良いですが、介詞や副詞となると漢字から使い方なんて分かりません。
それどころか、文法もある程度分かったつもりでいましたが4級レベルの文法ですら読むのがやっとのことだったと分からされます。
いきなり過去問を解くのは早かったと感じ、大人しく5級の公式テキストを購入することにしました。
3. 長文読解強化月間(勉強開始〜約1ヶ月目)
公式テキストを探し始めるとすぐ見つかりました。
こちらのテキストを購入し1ヶ月間何度も何度も何度も音読や文章を見ずにリスニングをするなどし繰り返し勉強しました。
(こちらのテキストは改訂版となっていますが、初版の物と内容に変わりは特に無い様ですので中古で買う際や、まあいないとは思いますが「どっちも買っとくか…」みたいな方はご注意を)
こちらのテキストですが、4級までのテキストのような文法を1から説明するようなタイプの物ではなく、400文字前後の長文が100個載っているというスタイルの物でした。
文法や単語の解説というのは一切無く、中国語の長文とそれに対する日本語訳がそれぞれ載っているだけのテキスト…。これは果たしてテキストなのか?と感じましたが…
こちらのテキストがかなり優秀!!
400文字前後の文章をひたすら読むって方法が5級の対策としてかなり有意義なんですよね。こちらのテキストでは100個の文章全ての文章に拼音がふってある他、5級の指定語句が全て使われてることや、女性の声で自然なスピードで読んでくれる音声付き、などかなり効率的に5級の勉強ができるテキストなんです!
これで頻出単語完璧にしたぞ!とまた過去問集に戻り、過去問を解いてみた当時の私はまた壁にぶち当たります。
「あれ?このテストって頻出単語以外の単語だらけじゃね?」
と…。
5級までの指定語句の2500単語って多いようで全然少ないんですよね。
HSKの試験って、「ただ読めて意味が分かればいい」ってだけじゃなくて、45分のうちに穴埋め問題の短文を5個、短文を10個、長文を5個も読まないといけないので、読むスピードがかなり大事になってきます(見直す時間も5分くらいは欲しいし…)。
まるでまた振り出しに戻った気分です泣
当時の私はここで「え、もしかして頻出単語だけじゃ全然足りなくね?読むスピードも遅すぎじゃね?」と悔しさに唇を噛み締めたのでした…。
4.読解スピードと穴埋め問題の強化月間(1ヶ月目〜1ヶ月半頃)
読解ももちろん難しいですが、穴埋め問題も何気に難しいところでもありました。そこで私はもう一冊こちらのテキストを追加購入しました。
こちらのテキストは問題数も難易度も個人的には申し分無かったですね。
ただこちらのテキストのレビューにもある通り、意図的になんでしょうがちょっと難しすぎるのでは無いかと思う設問が何箇所かあったので、「目標は200点越えるぞ!」みたく思ってる方には丁度良い難易度なのかな?と感じました。あと、中古とかで買うと初版で結構誤植があったみたいなのでできれば最新版を購入された方が煩わしく無いと思います。
こちらのテキストをまた何度も繰り返し解いてかなり文章を読むのとか穴埋め、並び替え問題に慣れました。
それと文法が割と詳しく解説されてるのでここで文法の総復習をし、かなり文章を読む力がついたと思います。
そして万全の状態にしやっとここで過去問集に戻り、読解部分のみを何度も繰り返し解いて実際の本番レベルの文章に慣れていきました。
5.リスニング練習と作文力アップ月間(1ヶ月半頃〜試験前日まで)
読解力がかなりついてきたところでようやく鬼門のリスニングと作文の勉強に取り掛かります。
リスニングの勉強法ですが、過去問集のリスニング部分を何度も解くのを基本とし、その他寝る前や車の運転中など空いた時間にリピートで聞き、シャドーイングする他、weiboなどのsnsやYouTubeなどで実際のネイティブ達が喋っている会話を聞いたりして鍛えていきました。
が、長文を聞いて何個かの設問を解く部分があるのですがそこは未だにあまり自信が無い部分です…。漢字が見えない状態で知らない固有名詞とかが話しの主題として出てきたらお手上げでしたね…。
せめてどんな話題について話してるかぐらいを聞き取れたらかなり楽になるとは思います。
そしてみんな大嫌い作文部分の勉強法ですが…よく「作文書けないのはアウトプットが足りないからだ」というのを聞くので、「ああ、じゃあネイティブの人と会話練習するしか無いのか…」と絶望しました。
だって身近に中国人の友達やら親戚なんていないし!!!
じゃあネットの世界に飛び込むか。と。
しかしそれにはやはりデメリットがありました。
私の場合ですが、実際にネイティブの方と喋ってみるとかなり簡単な会話内容しかお互い出てこないんですよね。(中国の方も気を遣ってカタコトの外国人に向かって難しい言い回しとかしてくる人はそうそう居ない…)
共通の話題とか無いと会話続かないし…
書きたいのは作文らしい「書き言葉」…。
しかし覚えるばかりなのは簡単な「話し言葉」ばかり…。(話し言葉ももちろん重要ですが…)
そこで私は中国語の小説を読むことにしました。
実際にネイティブが読むような小説を読んでみるともちろん分からない単語だらけでしたが、そこに臆せず、その分からない単語を一つ一つ調べながらインプットするつもりで読んでいきました。
小説だったらほぼ確実に書き言葉だらけですし、キャラクター同士のセリフは話し言葉が使われてます。結局これが読解の練習にもなるし、しかも何時間も文章を読んでると自然と中国語の中で頻出する特有の言い回しや文章が頭の中で出てくるようになったんです!
リスニング練習に疲れたら小説を読み、それが疲れたらその逆…を繰り返し試験前日まで根気良く続けたのです。
6.HSK5級の勉強を終えて
こうして振り返ってみるとあっという間な3ヶ月でした。
個人的に「小説を読む」ってことは私にとってかなり有益な勉強法だったと思います。
これにより割と長く文章を何とか繋いで書けるようになりました。
ここまで書いておいてなんですが、勉強法は人それぞれだと思っています。絶対留学しないといけないとか、YouTuberが「勉強法は〜。とか言ってるから真似しなきゃとかあまり凝り固まらずに自分に合った勉強法をしていけば自ずと結果は見えてくると思います。
リスニング勉強でディクテーション(音声だけを聞いて文字起こしすること)が大事だ!なんてよく聞きますが、私なんてディクテーションが大大大嫌いなのでほとんどやったことがないんですが、試験では85点を取ることができています。
コツコツ続けて勉強できる方ならきっと難しい試験ではないはずです!!
これから試験を受けようかなとお考えの方は是非色んな勉強法を試して見てください!
ここまでご覧いただきありがとうございました♪
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