私が中国語を勉強しようとした理由を思い返してみる
中国語を勉強していると周りから「何で中国語なんか勉強しているの?」とか「中国語の前に英語やれば?」なんて言われたりもします。確かに英語のが使用範囲が広いですし義務教育でも学んできたので英語をまずやるべきだと思うのですがいかんせんモチベーションが続かない…。
(中国語分かるんじゃ英語もできるのかなと思われがちですが、中1の英語すら危ういです笑)
中国語をガチで勉強している方って英語に比べると格段に少ないと思います。
発売されているテキストの量なんて格段に違いますし。
そんな誰にも賛同されず、逆風吹かれる中、なぜ私は中国語を勉強しようと思ったのか思い返してみることにしました。
キッカケはとあるドラマから
私は中国語を勉強する前は正直中国に対して良いイメージは持っていませんでした。
昔からテレビでは「中国のパクリディ○ニーランド」とか「中国の工場で製造された食品で健康被害」とかが報道されてましたのでそういった「衛生観念」だとか「何としてでも稼いでやろう」といったスタイルに疑問を抱いていました。
ですからそういった中国に対しての固定観念や偏見を持っていたので中国のコンテンツなどには興味も湧かず、触れようとも思っていませんでした。
しかしそんな中、Twitterのタイムラインで流れてきたとある中国ドラマの紹介ツイートを見た時、私は心を打たれました。
それが「陳情令(魔道祖師)」との出会いでした。
私はそれまで中国のドラマは見たことありませんでしたから「黒髪長髪のイケメンたちが古装姿で魔法を使いながら剣を振るう」という今までに見たことない新鮮かつ心打たれるビジュアルを目にし、人生で初めて中国人の俳優さんのことが好きになりました。
中国語が分からない自分を憎みだす
陳情令にのめり込んでいく中、俳優さんのコメント映像などを見ていて、こう思います。
「なぜ自分は好きな俳優さんたちが言っていることが分からないんだ…こんなの許せない!!」
外国のコンテンツなので、もちろん公開されている映像全てに翻訳された字幕がついているはずもありません。
テロップの漢字を翻訳機にかけてもよく意味もわからず…、
「俳優さんたちがすごい楽しそうに喋っている映像なのに自分には意味がわからないという悔しさ」を毎日感じ、かなりストレスでした。
私は一度ハマった物は骨の髄まで知り尽くさないと満足しない人間のため、陳情令の世の中に出回っているコンテンツをストレス無く閲覧するために、ついに「中国語を勉強する」ことを決意しました。
中国人へのイメージが変わる
そして中国語を勉強する中、言葉だけでなく中国の文化や歴史も学んでいき、さらに色々な中国の方から助けを貰いどんどん自分の中国に対するイメージが変わっていきました。
中国の人って大声で喋ってるイメージだったけど中国語の発音を学べば『口を大きく開けて喋らないと聞き取りづらいから』ということが理解できましたし、近所の中国の人たちが夜中大騒ぎしていて「暴走族みたいにうるさいなあ、迷惑だなあ」と思っていたけど、それは中国の食事文化として『食事の時はみんなと楽しく過ごす』というものがあるので悪気があったことでは決して無いことだと知りました。
日本では「謙虚に慎ましく質素に」みたいなのが好まれますが、中国では「豪華に楽しく派手にやろう」という真逆の文化なのでカルチャーショックはどうしても生まれてしまうんですね。
中国語の奥深さを知る
そして中国語の中では漢字の読みと意味をかけたちょっと面白い単語があります。
例えば、
可口可乐 kě kǒu kě lè
という単語があります。コカコーラという意味ですね。
これ、英語のCoca-Colaの発音に似せているんですよね。
さらに漢字の意味は、「可口」は「美味しい」、「可乐」は「楽しい」という意味になるんです。
こういった中国語の外来語の当て字のアイディアがすごい面白いんです!
そうして勉強をしていくうちに目標が「推しの動画を見る」から「もっと」と思い始め今に至りました…。
自分が同じ漢字文化圏の日本人だから続けられたのかもしれない理由の一つかもしれません。
義務教育でも英語か他の言語か選べたら良かったのにな〜なんて思ったり思わなかったり。