中国語の語順
中国語はよく『単語の変化が少ないし、日本語と違って漢字の読み方が多くないから漢字が読めれば簡単な言語』なんてよく聞きます。
しかし!!
そんな単語の変化が少ない中国語だからこそ日本人が思わず引っかかってしまう罠が存在します…。
それは語順を間違えてはいけないということ。
これは中国語の文章を組み立てる上で何よりも重要なところです。
日本語では「てにはを」などの品詞のおかげで多少語順がバラバラでも普通の友達間の会話の中だったらそんなに違和感が無ければ問題は無いです。
しかし、中国語では全て漢字なのでもちろん上記のような日本人にとって分かりやすい助詞やら何やらはありません。
なので語順が大切なんです。
語順の基本形
中国語の大前提の語順は下記の通りです。
これが基本の形です。
これに頻出する「時間」と「場所」を加えます。
これも初級で習う基本的な部分ですね。
しかし
この簡単な基本的なことを頭にしっかりといれてるはずなのに意外と間違ってしまうんです。
語順がややこしい品詞たち
中国語って述語の前辺りが品詞の大渋滞を起こしやすいんです。
副詞やら助動詞、介詞などが登場するとどれをどこに入れたらいいか混乱してしまいます。
なのでかつての私は下記のように無理やり品詞を図解してみました。
※あくまでこれは私の個人的なメモであり、あまり信憑性も無く大して参考にはなりませんので斜め読み推薦。
文の意味合いやその品詞の後に続くものによってはこれに当てはまらない場合もたくさんあるのでこのようなチャートを作ってもあまり意味無いかもしれません。
例として、
- 就
就はよく副詞として主語のすぐ後に置きますが、主語を断定的に言いたい文のような(強調?)時は主語の前に置くので同じ漢字でもしょっちゅう使い方が変わってしまいます。
- 为
为(wèi)のときは「〜のために」という文に使いますが、为(wéi)だと「〜として」というような意味になります。
このように中国語には同じ漢字なのにたくさん使い方がたくさんあるため、非常にその点は分かりにくいです。
品詞が何個も重なってくると混乱してきて初期段階であんなに身についたと思っていた時間や場所を気づかずにちょっとズレたところに入れてしまうと大変です。意味は伝わるでしょうがかなりヘンテコな文になってしまいます。
ネイティブの人たちも品詞がどうとかなんて考えながら喋っているわけないと思うので、みんな感覚でこなしているんですよね。
言葉というのは簡単のようで物凄い技術なんだなと日々感じる毎日です…。
こちらのテキストではHSK5級に向けたバラバラの単語を正しい語順で並び替える問題が120問も載っているので、HSK5級の試験対策以外にも、中国語の語順の力を養うにはピッタリの問題集じゃないかなと思います!
語順の感覚を掴むにはまず何度も文章を書いてみることが1番の近道です!
↓個人的に使って良かったアプリや書籍を紹介しています♪
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